さらば、Windows 7/8/8.1
Electron は、Electron 23 からWindows 7、Windows 8、Windows 8.1 のサポートを終了します。
Chromium の非推奨化の方針 に基づき、Electron は Electron 23 から Windows 7、Windows 8 および Windows 8.1 のサポートを終了します。 これは、マイクロソフトが 2023 年 1 月 10 日付の Windows 7 ESU と Windows 8.1 extended のサポート終了に合わせています。
Electron 22 は、10 より古いバージョンの Windows をサポートする最後の Electron メジャーバージョンとなります。 Electron 23 以降のメジャーリリースでは、Windows 7/8/8.1 には対応しません。 旧バージョンの Electron は Windows 7 上でも引き続き動作し、Electron 22.x 系列のパッチは Electron が 22.x のサポートを終了する 2023 年 5 月 30 日までリリースし続けます (サポートタイムライン より)。
なぜ非推奨になるのでしょうか?
Electron は Chromium の非推奨化の方針の予定に従っており、これは Chromium 109 でサポートを終了します (Chromium のタイムラインについて詳しくはこちら)。 Electron 23 には Chromium 110 が搭載され、古いバージョンの Windows には対応しなくなります。
そのため、Chromium 108 を搭載した Electron 22 が最後のサポートバージョンとなります。
非推奨のタイムライン
予定の非推奨タイムラインは以下の通りです。
- 2022 年 12 月: Electron チームは年末年始の休養期になります
- 2023 年 1 月: Windows 7 & 8 関連の問題はサポート中の全リリースブランチで受け付けます。
- 2023 年 2 月 7 日: Electron 23 がリリースされます。
- 2023 年 2 月 8 日 - 2023 年 5 月 29 日: Electron は Electron 23 以前のサポート対象の系列について引き続き修正を受け付けます。
- 2023 年 5 月 30 日: Electron 22 のサポートサイクルが終わりを迎えます。
開発者にとっての意義:
- Electron チームは、安定版のサポート対象系列の Windows 7/8/8.1 に関する問題および修正を、各系列のサポートサイクルが終了するまで受け付けます。
- これは具体的には、Electron 22、Electron 21、Electron 20 に適用されます。
- Windows 7/8/8.1 に関する新たな Issue は、Electron 23 より古い Electron バージョンで受け付けます。
- 新規 Issue はそれ以降のリリース系列では受け付けられません。
- Electron 22 のサポートが終了した時点で、Windows 7/8/8.1 に関する既存の Issue はすべて Close されます。
2023/02/16: Windows Server 2012 サポートの更新情報
先月、Google は Chrome 109 が Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2 に対して 2023 年 10 月 10 日まで致命的なセキュリティ修正を受け続ける ことを発表しました。 これに伴い、Electron 22 (Chromium 108) の EOL の予定日を 2023 年 5 月 30 日から 2023 年 10 月 10 日に延長します。 Electron チームは、2023 年 10 月 10 日までこのプログラムの一部であるセキュリティ修正の Electron 22 へのバックポートを継続する予定です。
なお、Windows 7/8/8.1 についてはさらなるセキュリティ修正を行いません。 Electron 23 (Chromium 110) も、既報の通り Windows 10 以上でのみ機能します。
今後の予定
ご質問やご不明な点がございましたら、info@electronjs.org までお気軽にお問い合わせください。 公式の Electron Discord でコミュニティのサポートも受けられます。