Electron 16.0.0 がリリースされました! これには Chromium 96
、V8 9.6
、Node.js 16.9.1
へのアップグレードが含まれています。 詳しくは以下をご覧ください!
Electron チームは、Electron 16.0.0 のリリース発表にワクワクしています! npm install electron@latest
から npm でインストールするか、リリースウェブサイト からダウンロードできます。 このリリースの詳細については下に続きます。是非ご意見をお聞かせください!
注目すべき変更
Electron リリースケイデンスの変更
Electron 15 にて、Electron は 8 週間ごとに新規メジャー安定版をリリースするよう になります。 詳細はこちら でご覧いただけます。
また、Electron は 2022 年 5 月まで、サポートするバージョンを最新の 3 つのバージョンから最新の 4 つのバージョンに変更しています。 Electron のバージョン管理の詳細については バージョン管理のドキュメントを参照してください。 2022 年 5 月以降は、最新の 3 つのバージョンのサポートに戻ります。
累積的変更
- Chromium
96
- Node.js
16.9.1
- V8
9.6
注目の機能
- WebHID API をサポートするようになりました。 #30213
- インスタンス間でデータを共有するために、
app.requestSingleInstanceLock
に data 引数を追加しました。 #30891
- メディア権限のリクエストハンドラに securityOrigin を渡すようになりました。 #31357
commandLine.removeSwitch
を追加しました。 #30933
新機能と変更の完全なリストは、16.0.0 リリースノート を参照してください。
破壊的変更
以下は、Electron 16 での破壊的変更点です。 これらの変更と将来の変更の詳細については、予定されている破壊的変更 のページを参照してください。
ネイティブモジュールのビルド
ネイティブモジュールのビルドに node-gyp を使用している場合、プロジェクトの設定や Electron のバージョンによっては --force-process-config
を付けて呼び出す必要があるでしょう。 この変更に関する詳細な情報は、#2497 をご覧ください。
動作変更: crashReporter
の実装を Linux の Crashpad に
Linux における crashReporter
API の内部実装が Breakpad から Crashpad に変更され、Windows や Mac と同じになりました。 この結果、子プロセスが自動的に監視されるようになり、Node の子プロセスで process.crashReporter.start
を呼び出す必要がなくなりました (これは Crashpad レポーターの 2 つ目のインスタンスを起動してしまうため非推奨です)。
また、Linux でのアノテーションのレポート方法にも小さな変更があります。長い値に対して __1
、__2
などを付加したアノテーション間の分割をしなくなり、代わりに (新しい、より長い) アノテーションの値の上限で切り捨てるようになりました。
API の変更
Electron 16 では API の変更はありませんでした。
削除/非推奨となった変更
- レンダラー内での
desktopCapturer.getSources
API の使用は非推奨となり、削除される予定です。 この変更は Electron アプリのデフォルトのセキュリティを改善します。 アプリにおいてこの API を置換する方法については、こちら をご参照ください。
12.x.y サポート終了
Electron 12.x.y はプロジェクトの サポートポリシー に則りサポート終了となりました。 開発者とアプリケーションは新しいバージョンの Electron にアップグレードすることを推奨します。
Electron 15 にて、2022 年 5 月の Electron 19 までの間だけ、サポートするバージョンを最新の 3 つのバージョンから最新の 4 つのバージョンに変更しています。 Electron 19 以降は、最新の 3 つのバージョンのサポートに戻ります。 このバージョンサポートの変更は、新しいケイデンス変更の一環です。 完全な詳細についてはこちらのブログ記事 をご参照ください。
E15 (Sep'21) | E16 (Nov'21) | E17 (Feb'22) | E18 (Mar'22) | E19 (May'22) |
---|
15.x.y | 16.x.y | 17.x.y | 18.x.y | 19.x.y |
14.x.y | 15.x.y | 16.x.y | 17.x.y | 18.x.y |
13.x.y | 14.x.y | 15.x.y | 16.x.y | 17.x.y |
12.x.y | 13.x.y | 14.x.y | 15.x.y | -- |
次回予告
短期的には、Chromium、Node、V8 といった Electron を構成する主要コンポーネントの開発に遅れないでチームが注力し続けるでしょう。 リリース日について約束しないように注意していますが、予定では 2 か月ごとに新しいメジャーバージョンの Electron を、各コンポーネントの新しいバージョンに対してリリースします。
Electron の公開タイムラインはこちら になります。
将来の変更の詳細については、予定されている破壊的変更 のページをご参照ください。