Electron 38.0.0
Electron 38.0.0 がリリースされました! これには Chromium 140.0.7339.41、V8 14.0、Node 22.16.0 へのアップグレードが含まれています。
Electron チームは、Electron 38.0.0 のリリース発表にワクワクしています! You can install it with npm via npm install electron@latest or download it from our releases website. このリリースの詳細は続きをご覧ください。
何かフィードバックがあれば、Bluesky や Mastodon で共有したり、コミュニティの Discord に参加してみましょう! バグや機能の要望は Electron の Issue トラッカー で報告できます。
累積的変更
- Chromium
140.0.7339.41 - Node
22.18.0 - V8
14.0
Electron 38 では、Chromium は 138.0.7204.35 から 140.0.7339.41 へ、Node は 22.16.0 から 22.18.0 へ、V8 は 13.8 から 14.0 へとアップグレードしています。
New Features and Improvements
- システムアクセントカラーのカスタマイズと、アクティブなウィンドウの枠線の強調表示をサポートしました。 #47285 (及び 37)
- macOS の
process.getSystemMemoryInfo()にfileBackedとpurgeableフィールドを追加しました。 #48146 (及び 37) - macOS 上で起動時に Tray アイコンが位置を維持できるように、
guidコンストラクタオプションをサポートしました。 #48077 (及び 37) frameTokenからWebFrameMainを取得できるように、WebFrameMain.fromFrameToken(processId, frameToken)を追加しました。 #47942- Windows と macOS に
app.getRecentDocuments()のサポートを追加しました。 #47924 (及び 37) - アセットやリソースの場所を特定するために、内部的に
DIR_ASSETSではなくDIR_MODULE/DIR_EXEを使用するように変更し、app.getPathで要求できる名前として「assets」を追加しました。 #47950 (及び 37) dialog.showMessageDialogが親ウィンドウを渡したときに、モニターの中心に誤ってウィンドウが表示される問題を修正しました。 #48215- macOS で
loadURLを介して読み込まれた Web ページをユーザが操作できなかった問題を修正しました。 #47575
破壊的変更
Removed: macOS 11 support
macOS 11 (Big Sur) は Chromium でサポートされなくなりました。
Older versions of Electron will continue to run on Big Sur, but macOS 12 (Monterey) or later will be required to run Electron v38.0.0 and higher.
削除: ELECTRON_OZONE_PLATFORM_HINT 環境変数
--ozone-plaftform フラグのデフォルト値 が autoに変更されました。
Linux の Wayland セッションで起動すると、Electron はデフォルトでネイティブの Wayland アプリとして実行されるようになりました。 一部の機能と API は Wayland と X11 では動作が異なる場合があります。
--ozone-platform=x11 フラグを追加することで、古いバージョンのように、X11 互換モード(Xwayland)で Electron を強制的に実行することができます。
削除: plugin-crashed イベント
webContents から plugin-crashed イベントが削除されました。
非推奨: webFrame.routingId プロパティ
routingId プロパティは将来的に webFrame オブジェクトから削除されます。
代わりに webFrame.frameToken を使用してください。
非推奨: webFrame.findFrameByRoutingId(routingId)
webFrame.findFrameByRoutingId(routingId) 関数は将来的に削除されます。
代わりに webFrame.findFrameByToken(frameToken) を使用してください。
Google Summer of Code 閉幕
私たちの 2 人の Google Summer of Code コントリビューターが夏のプロジェクトを完了しました!
- @nilayarya は Electron コアで新しい ウィンドウ状態の保存/復元 API を作成しました。 The new APIs will provide a built-in, standardized way to handle window state persistence. electron/rfcs#16 で Nilay のオリジナルの RFC を参照してください。
- @hitarth-gg は Chrome Manifest V3 API を使用して、長期休止状態の Devtron 拡張機能の近代化に多大な労力を費やしました。 このプロジェクトは、開発者が IPC 通信のデバッグ、イベントリスナーの追跡、および Electron アプリケーション内のモジュールの依存関係を視覚化するためのツールを提供します。
彼らのプロジェクトと成果について、より詳しいブログ記事を近日公開予定。
35.x.y サポートの終了
プロジェクトの サポートポリシー に則り、Electron 35.x.y はサポート終了を迎えました。 開発者とアプリケーションは新しいバージョンの Electron にアップグレードすることを推奨します。
| E38 (2025 年 9 月) | E39 (2025 年 10 月) | E40 (2026 年 1 月) |
|---|---|---|
| 38.x.y | 39.x.y | 40.x.y |
| 37.x.y | 38.x.y | 39.x.y |
| 36.x.y | 37.x.y | 38.x.y |
次回予告
短期的には、Chromium、Node、V8 といった Electron を構成する主要コンポーネントの開発に遅れないでチームが注力し続けるでしょう。
Electron の公開タイムラインはこちらで ご覧いただけます。
今後の変更についての詳細は、予定されている破壊的変更 のページをご覧ください。
