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Electron 31.0.0

· 読むのにかかる時間 1 分

Electron 31.0.0 がリリースされました! これには Chromium 126.0.6478.36、V8 12.6、Node 20.14.0 へのアップグレードが含まれています。


Electron チームは、Electron 31.0.0 のリリース発表にワクワクしています! npm install electron@latest から npm でインストールするか、リリースウェブサイト からダウンロードできます。 このリリースの詳細は続きをご覧ください。

何かフィードバックがあれば、TwitterMastodon で共有したり、コミュニティの Discord に参加してみましょう! バグや機能の要望は Electron の Issue トラッカー で報告できます。

注目すべき変更

ハイライト

  • WebContentsView を既存の webContents オブジェクトを受け入れるように拡張しました。 #42319
  • NODE_EXTRA_CA_CERTS のサポートを追加しました。 #41689
  • window.flashFrame(bool) を macOS 上で持続的に点滅するように更新しました。 #41391
  • WebSQL のサポートを削除しました #41868
  • nativeImage.toDataURL が PNG 色空間を保つようにしました #41610
  • webContents.setWindowOpenHandler が手動作成した BrowserWindow をサポートするように拡張しました。 #41432

累積的変更

Electron 31 では、Chromium は 124.0.6367.49 から 126.0.6478.36 へ、Node は 20.11.1 から 20.14.0 へ、V8 は 12.4 から 12.6 へとアップグレードしています。

新機能

  • SessionclearData メソッドを追加しました。 #40983
    • Session.clearData API に options パラメーターを追加しました。 #41355
  • navigator.serial にサービスクラス ID によって要求される Bluetooth ポートのサポートを追加しました。 #41638
  • Node の NODE_EXTRA_CA_CERTS 環境変数のサポートを追加しました。 #41689
  • webContents.setWindowOpenHandler が手動作成した BrowserWindow をサポートするように拡張しました。 #41432
  • ウェブ標準の ファイルシステム API のサポートを実装しました。 #41419
  • WebContentsView を既存の WebContents インスタンスを受け入れるように拡張しました。 #42319
  • webContents API に新しくインスタンスプロパティ navigationHistorynavigationHistory.getEntryAtIndex メソッドを追加しました。これによりアプリケーションがブラウズ履歴内の任意のナビゲーションエントリの URL とタイトルを取得できるようになります。 #41577 (及び 29, 30)

破壊的変更

削除:WebSQL のサポート

Chromium は WebSQL の上流サポートを削除し、Android のみに移行しました。 詳細は Chromium の削除する意図についての議論 をご参照ください。

動作変更: nativeImage.toDataURL が PNG 色空間を保つようにしました

PNG デコーダの実装が色空間データを保持するように変更されました。 この関数から返される符号化されたデータは元と一致するようになります。

詳細は crbug.com/332584706 をご参照ください。

動作変更: win.flashFrame(bool) を macOS 上で持続的に点滅するようにしました

これにより、Windows および Linux と同等の動作になります。 以前の動作: 最初の flashFrame(true) は Dock のアイコンを 1 回バウンスするだけ (NSInformationalRequest レベルを使用する場合) で、flashFrame(false) は何も行いません。 新しい動作: flashFrame(false) が呼び出されるまで、持続的に点滅します。 これは代わりに NSCriticalRequest レベルを使用しています。 NSInformationalRequest を明示的に使用してこれまで通り一度だけの Dock のアイコンをバウンスさせたい場合は、dock.bounce('informational') を使用できます。

28.x.y サポートの終了

プロジェクトの サポートポリシー に則り、Electron 28.x.y はサポート終了を迎えました。 開発者とアプリケーションは新しいバージョンの Electron にアップグレードすることを推奨します。

E31 (2024 年 6 月)E32 (2024 年 8 月)E33 (2024 年 10 月)
31.x.y32.x.y33.x.y
30.x.y31.x.y32.x.y
28.x.y29.x.y31.x.y

次回予告

短期的には、Chromium、Node、V8 といった Electron を構成する主要コンポーネントの開発に遅れないでチームが注力し続けるでしょう。

Electron の公開タイムラインはこちらで ご覧いただけます。

今後の変更についての詳細は、予定されている破壊的変更 のページをご覧ください。